その昔、写経をおさめた証としてお寺よりいただいた受付印が現在の御朱印に繋がります。
そのため、現在でも御朱印帳が納経帖や納経印ともいわれ、お寺のお坊さんや神社の神職につかえる方より押印と墨書きをいただくのが一般的となりました。
観光寺や大きな神社に訪れる方のなかには、観光地でもらえる記念スタンプと同じようにとらえる方もみえますが、前項の意味を理解し御朱印が尊いものであることととらえてましょう。
社寺それぞれに異なる特長的な御朱印は、お守りやお札と同様にご神体やご本尊の分身になり、神棚や仏壇にあげている方も少なくありません。決して粗末に扱わないように心がけましょう。
また、御朱印はメモ帳やスタンプ帳などではなく、墨書きや押印が滲まず裏写りしない御朱印帳にいただくようにしましょう。
オリジナルの御朱印帳を用意している社寺もありますが、最近では御朱印巡りがより楽しくなる可愛いデザインやカッコイイデザインの御朱印帳も販売されているようです。
起源には諸説あるようですが、西国三十三所霊場詣や四国八十八箇所霊場詣、七福神めぐりなどに代表される巡礼と密接な関係にあったことは確かです。
御朱印は各社寺の神仏とご縁を結ばれた証であり、積み重ねてきた尊き修行の証でもあります。
ですので、お参りされた方がお亡くなりになった際には棺に一緒に入れてあげることで、極楽浄土へ導かれると云われており、またお参りされたご本人以外が亡くなられた際にも、差しあげる人の優しい気持ちが伝わり神仏にお守りいただけると云われています。
そのときがくるまで大切に保管してください。
神社仏閣への参拝。参拝することこそが尊いですが、参拝のしるしに御朱印をいただいては。
古きよき時代の信仰心をいまより身近なカタチにしたい。と思い御朱印辞典は誕生しました。
御朱印巡りは楽しいですが、御朱印をいただけるのもご縁です
。
寺社によっては御朱印のいただけないところもあります。
最も大切なのは参拝するという気持ち。
頂けなくても残念がらず、頂ければラッキーという位のおおらかな気持ちで参拝されては。
一緒に訪れた方や携帯でおしゃべりをせず、粛々な気持ちで待ちましょう。
寺社によっては、気さくにお声をいただける宮司さんやご住職とは会話を楽しんでは。
御朱印帳は神社・仏閣オリジナルの御朱印帳を販売されていたり、神具店や仏具店で購入することができます。また、インターネット上ではデザイン性豊かな御朱印帳を取り揃えている御朱印帳専門店もあるので自分好みの御朱印帳を購入することができます。